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<みちのく銀>経営改革、スピードを重視 藤沢貴之頭取に聞く

藤沢貴之(ふじさわ・たかゆき)千葉大卒。1990年みちのく銀行入行。古川支店長、人事部長などを経て2017年専務執行役員営業本部長、18年6月頭取。青森市出身。

 今年6月に就任したみちのく銀行(青森市)の藤沢貴之頭取(52)は河北新報社の取材に応じた。地方銀行の経営環境が厳しさを増す中、東北の頭取で最年少の藤沢氏は「スピード感を持って改革を進めたい」と強調。コンサルティング強化や大胆な店舗効率化に取り組む方針を示した。(聞き手は報道部・高橋一樹)

<若手の人材育成>
 −異例の若さで頭取になった。
 「金融とITを融合したフィンテックの台頭など金融環境の変化は激しい。若さは意識していないが、流れに乗り遅れないスピード感のある経営が何より求められていると感じる」

 −新中期経営計画(2018〜20年度)で柱に据えるコンサル機能の強化をどう図るか。
 「人材育成を進めるとともにリアルな知見を取り込むため、毎年10〜15人の行員を外部に出す。本年度は若手を中心にフィンテック研究や相続支援、再生エネルギー関連など幅広い業種で働いている。行員に積極的に手を挙げてもらい、後押しした上司も評価する」

<休日営業は増強>
 −店舗運営の効率化も喫緊の課題だ。
 「4月設置の店舗開発室が主導し、今後3年間で拠点数を92から80にする。来店客は減っており、不便をかけない範囲でコンビニエンスストアなど他機関との連携を考え、新たな形を提案することが必要だ」
 「ただし、ニーズのあるところには攻める。勤労者世帯の住宅ローンや相続の相談に対応する休日営業拠点は8から20に増やす。支店への併設だけでなく、ショッピングセンター内にブースを設けるなど、いろいろな形を検討している」

 −人口減少と低金利で収益環境が悪化し、地銀は変化を迫られている。
 「ITベンチャーのオプティム(東京)と提携し、本年度から人工知能(AI)やドローンを活用した農業の実証実験を県内3法人と始めた。青森の基幹産業である農業の付加価値を高め、地域の所得を上げるよう取り組んでいる。販売先企業の紹介など出口戦略も視野に入れている」
 「従来の銀行業務はいずれ成り立たなくなる。人口や企業の減少を少しでも食い止め、地域活性化につなげることが役割だ。一つ一つ実行に移したい」

 −8月までに不適切融資の発覚が相次いだ。
 「法令順守のマインドが隅々まで行き渡っていなかった。不祥事の原因も含め、全員が自ら考えて行動する意識を育てることで組織風土を変えたい」


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2018年10月10日水曜日


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