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<東北地区女子サッカー>仙台大5年ぶり制す 延長終了間際に決勝弾

聖和学園高―仙台大 延長後半14分、間接FKから仙台大の船木がシュートを決め、1―0とする

 河北新報旗争奪第37回東北女子サッカー選手権は8日、宮城県利府町の県サッカー場で決勝と第3代表決定戦があり、決勝は仙台大(宮城)が1−0で聖和学園高(宮城)を破り、5年ぶり3度目の優勝を果たした。第3代表決定戦は常盤木学園高(宮城)が13−0で鶴岡東高(山形)を下した。
 決勝は仙台大が互いに無得点で迎えた延長終了間際、間接FKから決勝点を挙げた。第3代表決定戦は常盤木学園高が前半から畳み掛けた。
 仙台大、聖和学園高、常盤木学園高の3チームは、11月3日に開幕する皇后杯全日本女子選手権に東北代表として出場する。
(東北サッカー協会、河北新報社主催)

◎船木決勝弾

▽決勝
仙台大(宮城) 1 0−0 0 聖和学園高(宮城)
          0−0
          延 長
          0−0
          1−0
▽得点者【仙】船木

 【評】仙台大が延長後半終了間際に均衡を破った。14分、ゴール前で得た間接FKから船木が決めた。仙台大は球際の強さで押し込み、聖和学園高は後半途中からパス回しで攻め込む時間をつくった。互いに相手GKの好守に阻まれたが、最後はセットプレーの精度で仙台大が上回った。

◎PK戦目前、FK生かす
 仙台大はPK戦目前の延長後半14分、ムードメーカーの3年生、FW船木が決めた。相手GKの反則でつかんだペナルティーエリア内の間接FK。「もうすぐ引退になる4年生のためにも絶対に点を取ろう」。吉本がずらしたところを思い切り右足で蹴った球は壁の脇を抜け、ゴール左隅に突き刺さった。
 外しても止められても下を向かず、貪欲に得点を狙った。この試合、船木自身の9本目となるシュートでようやくゴールを割った。黒沢監督は「もっと早く決めてくれれば。だけど、あの位置でズドンと蹴るのは得意なので」と喜んだ。
 仙台育英高ではセンターバック。「スピードや点を取る力がある」と黒沢監督の目に留まり、攻撃のポジションに変更した。「高校の時もセンターバックからドリブルで攻め上がるのは好きだった」。新しい働き場をもらい、生き生きとしたプレーを見せた。
 仙台大は皇后杯に3年連続出場。2年前は愛媛(なでしこ2部)、昨年は新潟(なでしこ)に敗れて2回戦の壁を突破できていない。今年はなでしこ勢を倒しての8強入りがチームの目標だ。船木は「一戦一戦、点を取りにいって勝つだけ」と元気に話した。(野仲敏勝)

<2位聖和学園「成果はあった」>
 聖和学園高は延長後半、ペナルティーエリアで間接FKを与えて失点。DFの吉野主将は「私自身、初めての場面。学ぶことがあった」と振り返った。
 仙台大のプレスをかわして何度もゴールに迫った攻撃には手応えもあったようで、「あとはシュートを決めていれば」。準決勝では全国高校総体覇者の常盤木学園高に2−1で競り勝った。
 「球際の強さや気持ちで勝つことを出せて、成果はあった。皇后杯は1回戦は絶対突破し、なでしこ勢と試合をしたい」と抱負を語った。

◎第3代表決定戦、常盤木学園圧勝

▽第3代表決定戦
常盤木学園高(宮城) 13 6−0 0 鶴岡東高(山形)
              7−0
▽得点者【常】柴山2、加藤栞4、加藤愛2、中村、北川2、高橋果、寺尾

 【評】常盤木学園高が攻守で圧倒した。前半9分に左CKから柴山が頭で先制し、サイドや中央から多彩な攻撃を見せて計13点を挙げた。加藤栞は4得点にアシストでも活躍。鶴岡東高は時折突破を図ったが、シュート0本に終わった。

<出直し誓い、皇后杯4強超え目指す>
 常盤木学園高が第3代表決定戦で大勝した。それでもMFの柴山ゲーム主将は「シュートできるところでパスを選択したり、内容はあまり良くなかった」と厳しい表情だった。
 準決勝では聖和学園高に敗れ、「情けない試合をしてしまった。全国高校総体優勝で慢心し、引き締めないといけない」と出直しを誓う。皇后杯は同校最高の2010年の4強超えを目指す。柴山は「判断スピードなどを高めたい」と課題を挙げた。


2018年10月10日水曜日


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