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<岩手医大病院>矢巾移転まで1年 盛岡中心部跡地 どう活用?

来年9月に移転する岩手医大付属病院

 岩手医大付属病院が1年後に盛岡市から岩手県矢巾町へ移転するのに伴って将来、市中心部の内丸地区に約2万平方メートルの広大な空き地が出現する。大学は「跡地活用検討会議」を設置して利用策の検討を始めた。どんな施設ができたらいいか、アイデアを募ってみた。

 内丸地区の付属病院は当面「内丸メディカルセンター(仮称)」の名称で診療を続ける。メディカルセンターはその後、市道を挟んで反対側の区画に機能を集約。時期は未定だが、一部を残してさら地にする。
 サッカーJ3盛岡を運営する「いわてアスリートクラブ」の高橋理(さとる)取締役は「全天候型フットサル場」の建設を要望。「合宿や大会の誘致で宿泊や飲食への波及も期待できる」とアピールする。
 「文化活動の拠点整備を」と語るのは、風情ある盛岡の街並みを活用した旅行商品を提案する「トラベル・リンク」の北田公子社長。「見学可能なさんさ踊りの稽古場があれば、観光スポットにもなる」
 盛岡市商店街連合会の吉田莞爾(かんじ)会長は、バスセンターと併設した医療テナントビルを提唱した。交通と医療を結び付けて「岩手県内から人を集め、中心市街地に人の流れを生んでほしい」と期待する。
 岩手大農学部の三宅諭准教授(都市・地域デザイン学)は、市民生活を支えてきた病院機能の存続が最適として「先端医療の研究の場」整備を勧める。
 谷藤裕明市長は「老朽化が進む市庁舎の移転を検討する時期に来ている」と前置きし、病院跡地が「候補地となる可能性はゼロではない」と意味深長な発言を繰り出した。
 岩手医大総合移転計画事務室の野中尊史室長は「メディカルセンターの利用状況を見極めながら跡地の活用方法を検討したい」と説明。今後、地域住民と意見交換の場も設けるという。

[岩手医大付属病院]新病院は2019年9月21日に開院し、保育所やビジネスホテルを併設。内丸メディカルセンター(仮称)は外来が中心。1926年建造の1号館は記念館として残す。


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2018年10月11日木曜日


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