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<プロ育成学科拝見 仙台・専門学校>(3)ブライダルヘアスタイリスト 花嫁輝かせる力磨く

笠原さん(中央)の指導を受けて着付けを学ぶ生徒たち

 客室乗務員(CA)やゲームクリエーター、整備士。かつて憧れた職業の数々がある。仙台圏には、そんな専門職の養成をうたった専門学校も数多い。どんな学科があり、どんな授業を行っているのか。訪問してみた。

◎仙台ビューティーアート専門学校 美容科

 白無垢(むく)の下に着る掛下(かけした)の帯を、生徒が緊張した手つきで締める。「花嫁さんが着崩れしないように帯をしっかり」。講師の温かくも厳しい声に表情が引き締まる。
 学科は美容師の育成を目的に2003年4月に開設された。授業時間は2年で計約2200時間。ヘアメークやカラーコーディネートのほか、国家試験に向けて保健衛生や物理も学ぶ。1年後期でエステやネイルなどのコースに分かれて専門技術を身に付ける。
 ブライダルコースでは花嫁の着付けやブライダルメークに取り組み、2、3級のきもの講師免許などを取得する。着付けは手順や使う小物が多い。始業前に1時間ほど自主的に練習する生徒もいるという。
 少子化や晩婚化、費用を抑えた「地味婚」など、ブライダル業界は時代の変化の影響を受けやすい。栗原市で着付け教室を開く外部講師の笠原美恵子さん(60)は「多様なニーズに柔軟に対応できるよう、基礎をしっかり身に付けてほしい」と力を込める。
 結婚式は、顧客の一生の思い出となる晴れ舞台ともなる。責任は重いが、やりがいも大きい。笠原さんは「現場で働く厳しさと楽しさを伝えたい」と話す。
 卒業生の多くはホテルや冠婚葬祭業、写真館などで活躍する。福島市から電車で通う2年佐藤里穂さん(19)は写真スタジオへの就職を予定する。
 「着付けは力加減が難しい」と佐藤さん。「お客に喜んでもらえる姿を想像して練習しています」と前を向いた。(報道部・熊谷優海香)

[メモ]学校の住所は仙台市宮城野区榴岡3の8の25。学校法人三幸学園(東京)が運営する。定員は美容科130人、トータルビューティー科109人(女子のみ)。来年度からヘアメーク科(定員33人)を新設する。連絡先は022(292)3715。


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2018年10月12日金曜日


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