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<駅伝>慶大競走部ヘッドコーチ保科さん 箱根駅伝目指し奮闘

「自分を育ててくれた箱根駅伝で恩返しをしたい」と慶大の箱根駅伝出場に向け奮闘する保科さん

 正月の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)に日体大選手として4度出場し、社会人でも活躍した保科光作さん(34)=宮城・東北高−日体大出=が慶大競走部ヘッドコーチとして奮闘している。昨年春の就任以来、低迷してきたチームを一からつくり直し成績を伸ばしてきた。本戦出場はまだ現実的な目標にならないが「昨年より少しでもいい成績を残したい」と予選会(13日・東京)に向けて張り切る。
 「僕は箱根で成長させてもらった。いつかは大学で教えたい」。大学の指導者はかねての夢だった。2014年の引退後は所属先の日清食品グループでコーチをしていたが、知人を介して現在のポジションを打診されて就任を即決した。
 慶大は1920年の第1回大会に出場した4校のうちの1校だ。出場30回、総合優勝1回の古豪だが、94年の第70回大会を最後に出場がない。スポーツ推薦がなく、有望な高校生を見つけても受験の壁が立ちはだかる。昨年勧誘した高校生のうち、合格したのは4人だけだった。
 指導する上で大切にしているのは選手との対話。自身が選手時代に故障を隠してレースに出た苦い経験を踏まえ「選手の細かな変化に気付いて、何でも言える関係でいたい」と強調する。東北高の後輩に当たる小野友生(1年)は「常に見守ってくれている感じがする。自分が在学中に箱根駅伝に出場したい」と意気込む。
 昨年の予選会は27位。第95回大会で11校に出場権が与えられる今回は20位を目標に掲げる。保科さんは「選手も自分も未熟。伸びしろがある楽しさを感じながら一緒に成長したい」と箱根路を目指して一歩一歩進んでいる。(剣持雄治)

[ほしな・こうさく]1984年、宮城県色麻町生まれ。日体大時代の04年3月、仙台ハーフマラソンで地元・宮城出身者として初優勝。07年に日清食品グループへ入社。10、12年の全日本実業団対抗駅伝で優勝に貢献した。17年4月から現職。


2018年10月12日金曜日


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