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<小動物と暮らす>チンチラ編(1)湿度の高い環境苦手

チンチラの飼育に適した金網製のケージ

 チンチラは野生動物として南米のアンデス地域にのみ生息していたといわれています。非常に過酷な環境にも適応できる、数少ない動物です。
 密な被毛を持ち、一つの毛根から80〜100本ほどの細毛がはえています。他の動物にはない、その滑らかでふかふかの触感はチンチラを飼育する上での大きな魅力の一つと言えるでしょう。
 不幸にも、それが故に乱獲された時期があり、ワシントン条約の対象保護動物となっています。よって、現在ペットショップで販売されているチンチラはほとんどが国内ブリードです。
 チンチラはげっ歯目に属し、ほぼ完全な草食動物です。歯の本数はモルモットと同じで、食性もほぼ同じと考えてよいでしょう。市販のチンチラ専用フードもありますが、当院では実験動物用のモルモットフードを、飼い主さんに与えてもらっています。
 繁殖は比較的容易で、私の周りでも、数人の方が殖やしながら飼育しています。もともと野生動物なので、季節に応じて繁殖する動物でした。が、室内環境では、季節を問わず繁殖する個体もいます。この辺りは、室内で飼育されている犬なども同様のことが言えます。
 過酷な環境で生き抜いてきた動物とはいえ、温度差が少ない環境で飼育する方が当然長生きです。15年くらいは生きる個体が多く、20年も長生きするものもいます。湿度の高い環境だけは嫌いますので注意してください。
 かじる動物なので、飼育ケージは金網でできたものがよいでしょう。広さは十分確保したいものですが、高さは落下事故の予防のためにも45センチ以上は必要ありません。床は、目の細かい金網が通気性が良く、お薦めです。
 水は給水ボトルで与えます。ノズルが太く、先端にステンレス製のボールの入っている物を用意しましょう。繁殖の際は、木製の巣箱を用意します。箱の中は常に清潔に保ちましょう。
 次回は、病気やけがについてお話します。(獣医師)


2018年10月12日金曜日


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