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防災ラジオと連動、テレビや照明起動 岩手大生が開発 早期避難へ実用化目指す

装置の試作品(手前)を検討する学生たち

 防災ラジオと連動してテレビや照明が自動で起動するシステムの開発に、岩手大の学生たちが取り組んでいる。緊急地震速報や避難情報を素早く把握してもらうことで、災害の犠牲者を減らせるという。3年以内に実用化し、全国への普及を目指す。

 開発は学生主体で運営する学内仮想企業「Anonas Lighting(アノナスライティング)」が担う。盛岡市の依頼を受けて製作を始めた。
 システムは市貸与の防災ラジオに親機、各家電に子機を接続。親機はコミュニティーFM局の災害情報電波を感知して作動する。子機に無線信号を送り、2.5秒以内に家電が起動する仕組みだ。
 親機の無線信号は半径1キロ以内なら受信でき、中継機を使えば伝達範囲が拡大する。子機は100ボルト対応の電化製品全てに取り付け可能で、自動でテレビの音量を上げたり照明を点滅させたりといった設定もできる。
 開発中の装置は盛岡市の防災ラジオに対応するよう設計した。仕様の同じ防災ラジオを採用している全国36市町村でも利用できる。
 総務省はコミュニティー放送局と連動した防災ラジオの普及を呼び掛けており、装置取り付けの可能な自治体は今後も増えるとみられる。
 東日本大震災では逃げ遅れて津波の犠牲になった人も少なくない。アノナスライティングの社長で仙台市出身の大学院2年高橋信貴さん(25)は「災害弱者と呼ばれる高齢者や障害者にも確実に情報が届くようなシステムにしたい」と意気込んでいる。


2018年10月12日金曜日


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