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<仙台・八木山>ハーブで育む世代間交流 栽培簡単、広い用途 人の輪が災害時の助け合いに

親子連れやお年寄りが世代を超えて交流したハーブ料理の講座=8月

 高齢者が多い仙台市太白区の八木山地区で、ハーブを活用した世代間交流の取り組みが進んでいる。栽培にあまり手間のかからないハーブをお年寄りに育ててもらい、料理や茶などの材料として多世代が参加するイベントで使用する。主催者は「世代間の交流の輪を広げ、高齢者が安心して過ごせる街づくりにつなげたい」と狙いを語る。

 連合町内会や地区社会福祉協議会など八木山ハーブまちづくり実行委員会は8月、八木山市民センターで料理講座を開いた。参加した40〜80代の市民約60人が豚肉のハーブ焼きなどを作り、試食した。太白区の主婦末永節子さん(73)は「交流しながら人脈も広がる。次回は今回参加できなかった住民にも声を掛け、つながりを広げたい」と話した。
 ハーブは一般的に野菜より簡単に栽培でき、自宅にこもりがちな高齢者も気軽にスタートできる。八木山地区では、4月から町内会や高齢者福祉施設でハーブを育ててきた。今月には空き地を活用して住民が栽培し始めた。
 手間いらずの一方で、ハーブは紙すきの原料にもなるなど用途は幅広い。実行委は、イベントで活用すれば40、50代や若い世代の関心を呼べるのではないかと考えた。
 八木山地区の高齢化率は2017年5月現在、市平均を8.2ポイント上回る32.3%。75歳以上の後期高齢者が住民の約2割を占め、独居世帯も多い。大規模開発から50年以上が経過し、空き家が防犯や衛生面で課題となっている。
 実行委の伊藤美由紀事務局長(49)は「災害時などに頼りになるのは、人とのつながり。住民同士が日常的に声を掛け合い、助け合える環境をつくりたい」と語った。


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2018年10月13日土曜日


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