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<福島第1>地下貯水槽の汚染水「回収」 東電発表、跡地利用決まらず

 東京電力は、福島第1原発敷地内の地下貯水槽で、残っていた放射性物質の汚染水の回収を完了したと13日までに発表した。2013年に完成した貯水槽は容量計約5万8千トンで、当時は地上タンクで貯蔵が追い付かない汚染水の保管先だったが、推定で数百リットルが漏出。使用停止後の水の抜き取りが課題だった。しかし実際はポンプで吸い取れない100トン以上が残っている上、仮に全て回収して貯水槽を解体しても汚染資材が出るため、跡地の利用方法は未定だ。
 貯水槽は、容量が地上タンク約60基分に相当し、合計7カ所の敷地面積は計1万4千平方メートル。掘った穴に粘土質素材の遮水シートを敷き、上にポリエチレン製シートを2枚重ね、上からふたをした構造だが、使用開始から約2カ月後の13年4月、周辺土壌への漏出が相次ぎ、使用を停止した。
 ためていた大半は地上タンクに移したが、底の部分の汚染水は水位が10〜30センチ程度と低過ぎて当初使用したポンプでは吸い取れず、約890トンが残っていた。
 その後、貯水槽周辺の地下水の放射性物質濃度が急上昇するなど漏出が疑われる事態が発生。改良ポンプを使い、今年9月までに抜き取り作業を完了した、としている。
 7カ所のうち、未使用だった1カ所は埋め戻して、増え続ける地上タンクの置き場として再利用した。だが残る6カ所は、改良ポンプでも吸い取れない約147トンが残る上、解体した場合に生じるシートなどの汚染廃棄物は移送先が決まっていない。東電は「埋め戻すかも含めて検討中」と方針を明らかにしていない。


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2018年10月14日日曜日


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