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<汚染廃試験焼却>「怒りを込め抗議」「片付けてほしい」 大崎住民ら、反発と理解と

汚染廃棄物を載せたトラックに向けて抗議する反対派住民=15日午後4時30分ごろ、大崎市岩出山の西部玉造クリーンセンター前

 宮城県内4カ所目となる大崎圏域での試験焼却が始まった15日、直前に試験焼却予算の差し止めを求める住民訴訟を起こすなど焼却に反対する市民らは、三つの焼却施設前で抗議行動を展開し、反発を強めた。
 住民訴訟原告団団長の阿部忠悦さん(79)は、大崎市岩出山の焼却施設前で「強行に怒りを込めて抗議する。試験焼却阻止に向けて全力を挙げる」と声を張り上げた。
 原告団に加わる市民団体は同日、独自の放射性セシウムの測定に乗り出し、セシウムを吸着させる麻布を焼却施設周辺の民家など29カ所に設置。メンバーの主婦鎌内あつ子さん(69)=同市=は「本当に拡散しないのか。市民が無防備ではいられない」と語った。
 市内には、市が焼却やすき込みでの処理を想定する国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の汚染廃棄物が6000トン余りある。
 汚染廃棄物を多く抱える地域では一部すき込みが始まるが「目の前から片付けてほしいというのが願い。処理の選択肢が増える」(行政区役員)と試験焼却に期待する声がある。焼却施設周辺の住民からも安全確保を条件に「処理に協力することも必要ではないか」との意見もある。
 大崎地域広域行政事務組合管理者の伊藤康志大崎市長は「作業は万全を期していく」と強調。大橋信夫涌谷町長も「データを検証し、町民の安心、安全につなげたい」と話した。


2018年10月16日火曜日


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