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<新聞大会>大学生・高校生300人初参加 新聞の役割再認識

新聞大会に初参加し、新聞が果たす役割を考えた高校生ら

 仙台市で16日に開催された第71回新聞大会には、宮城県内の8大学と4高校の学生・生徒計300人が招待された。次代を担う若者に新聞に親しんでもらうのが狙いで、大会初の試み。学生・生徒は講演や東日本大震災の被災地の写真パネルを通じ、新聞が果たしている役割を再認識した。
 河北新報社の連載企画「止まった刻(とき) 検証・大川小事故」を読んだという聖和学園高2年の吉田凜さん(16)は「津波から助かった男子児童の言葉を記者が直接聞いたからこそ後世に残せる」と、報道の重要性に理解を示した。
 東北大4年の安達琴乃さん(21)は「インターネットの記事は、ほとんどが新聞記事を基にしている。誰が書いたか分からないネットの情報より、記者が話を聞いて書いた新聞は信頼できる」と評価した。
 「これまで新聞を読む機会は少なかった」と打ち明けたのは仙台城南高3年の高橋亮佑さん(18)。「選挙権のある年になったので、世の中の動きを知るためにしっかり目を通したい」と表情を引き締めた。
 仙台城南高は2016年度からNIE実践指定校に認定されている。語彙(ごい)力アップや小論文の練習に新聞を活用するほか、興味ある記事から進路を考えるなど工夫した授業を展開。鈴木理恵教諭は「若い世代が新聞大会に出席し、新聞に触れる機会が増えるのは大きな意義がある」と強調する。
 宮城大の川上伸昭学長は「ネットや会員制交流サイト(SNS)が発達し、若者の活字離れが深刻化している。人が価値判断して記事を編集する新聞を通して、必要な情報を自身で取捨選択する力を身に付けてほしい」と訴えた。


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2018年10月17日水曜日


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