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<新聞大会>河北新報社に協会賞授与 「止まった刻」など2部門

新聞協会賞を贈られる冨樫部長
新聞協会賞を贈られる武田室長

 日本新聞協会は16日、仙台市で開いた第71回新聞大会で2018年度の新聞協会賞の授賞式を行った。編集部門は河北新報社の連載企画「止まった刻(とき) 検証・大川小事故」など3件、経営・業務部門は同社の「『いのちと地域を守る』震災伝承・防災啓発プロジェクト〜地方紙連携・地域協働による責務の共有と発信の強化」など2件、技術部門1件をそれぞれ表彰した。
 「止まった刻」は、東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が犠牲になった石巻市大川小の事故を検証した。関係者の証言で津波襲来までの状況を分刻みで再現したほか、全国の学校が共有すべき防災の課題などを全49回の連載を通して多角的に報じた。
 協会賞の選考では「震災の貴重な記録となり、今後の学校防災の指針になる」との評価を得た。冨樫茂報道部長は受賞のあいさつで「『悲しい出来事を二度と繰り返してほしくない』との切実な思いに後押しされた。受賞を機に事故と教訓が広く知られれば幸いだ」と述べた。
 「いのちと地域を守る」プロジェクトは、被災体験を当事者と語り合う「むすび塾」を12年から月1回展開。全国の地方紙や放送局とも共催し、共催者がワークショップを開くなど広がりを見せている。
 選考では「強い使命感が伝わる質の高い社会貢献事業」と高く評価された。武田真一防災・教育室長は授賞式で「大災害による犠牲が相次ぐ中、『いのちを守る』ことはわれわれにとって最上位のテーマ。今後も被災地に寄り添い、犠牲を繰り返さない誓いを堅持していく」とあいさつした。


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2018年10月17日水曜日


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