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知的障害児、水難に備え 宮教大付属特別支援学校、小学部初の着衣水泳訓練

保護者らも見守る中、浮輪につかまる訓練に挑戦する児童

 知的障害のある子どもに水難事故から身を守る技能を習得してもらおうと、宮城教育大付属特別支援学校(仙台市青葉区)が小学部の着衣水泳訓練を実施した。同校によると、特別支援学校での訓練実施は少なく、小学部では全国でも例がないという。

 訓練は、東日本大震災や西日本豪雨など、水にまつわる自然災害を踏まえた防災教育の一環。障害がある低年齢の子どもでも自分の命を守る行動が取れるようにと、小学部からの訓練を計画した。保護者に理解を求め、本年度初めて小学部、中学部、高等部の全てで順次実施した。
 9月14日にあった訓練には小学部の児童16人が参加。教員による水難救助の様子を見学後、教員が付き添いながら、普段着のままプールに入り、水の流れに逆らって歩いたり、浮輪につかまったりする訓練に挑んだ。男子児童は「流れに逆らって歩くのは、とても歩きづらかったが頑張った」と話した。
 同校は来年度以降も着衣水泳訓練を続ける方針。水の楽しさだけでなく、着衣で泳ぐことの難しさや危険性を体験させ、緊急時の対応力を向上させる。
 水谷好成校長は「小学部の子どもに着衣水泳をさせるのは危険との見方もあり、保護者も不安だったと思うが、訓練では子どもの頑張りが見て取れた」と話し、「災害はどこでも起きる可能性があり、備えは必要だ」と強調した。


2018年10月17日水曜日


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