宮城のニュース

<E番ノート・球譜>最古参青山、復活の年 逆境越え堂々の成績

ロッテとの今季最終戦は8回に3番手で登板し、無得点に抑えた青山=13日、ZOZOマリンスタジアム

 東北楽天の最古参35歳、青山投手にとって2018年は復活の年だった。

<大幅減受け入れ>
 06年に入団してから主に中継ぎや抑えで活躍してきた右腕は、近年は衰えたかのように思われていた。そこから巻き返して今季52試合4勝1敗26ホールド、防御率1.85と堂々たる成績を残した。開幕から福山、松井が不調で救援陣が火の車だっただけに、平石監督代行は「青山がいなかったら、どうなっていたことか」と頼りにした。
 13日、ロッテとの今季最終戦でも青山は勝利に貢献した。則本の6季連続の2桁勝利を懸け、先発古川が4回、五回から則本が3回を無失点でつないだ。順調にいけば則本に白星が付く3点リードの八回、青山は3番手で役目を果たした。1死から菅野に四球を与えたものの、続く田村(青森・光星学院高出)を狙い通りに外角スライダーで遊ゴロ併殺に仕留め、真骨頂と言える外角への制球力を発揮した。
 「『復活の一年』と言える」。試合後、青山は振り返った。ここに至るまで逆境の連続だっただけに、感慨もひとしおだった。
 精彩を欠いた過去2年、本拠地で登板する際、罵声を浴びせられたのは一度や二度ではなかった。自己最少の17試合登板に終わった昨年オフ、一時は戦力構想から外れそうになり、仲間らに「お別れすることになるかも…」と告げた。だから約70%の大幅減で契約更改を強いられても「もう1年プレーさせてもらえる」と感謝して受け入れた。

<けがを隠し練習>
 背水の陣を敷いたばかりの今年1月早々、今度は投球時の軸足となる右足首の靱帯(じんたい)が切れるけがをした。しかし、そのそぶりも見せず、今までひた隠しにしてきた。
 沖縄県での自主トレーニングに出発する前日、家族で買い物に出た時だった。幼いわが子が歩道から車道に飛び出しそうになった。青山は慌てて追い掛け、抱き上げた。子どもの無事に胸をなで下ろした瞬間、車道との境目でくじいた右足首に痛みが走った。足首は「全く動かなかった」が、再起を期す立場で、治療に当てる時間的余裕はなかった。「もう仕方ない」と開き直り、翌日から何事もなかったように練習に励んだ。
 「この沖縄自主トレが今季の支えになった」と振り返る。4年前に当時同僚の斎藤隆氏(仙台市出身)と自主トレをした際、「年を取ってから『やってよかった』と思うから」と教わった体づくりを今年も続けた。
 「隆さんは36歳でもう一花咲かせるどころか、大リーグで大活躍した。来年36歳の自分もまだこれから」。今季で通算登板数を552まで積み上げた青山にとって、斎藤氏の741試合(日米通算)が今後の大きな目標となる。(金野正之)


2018年10月17日水曜日


先頭に戻る