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合言葉は「津波犠牲者ゼロへ」宮古工高生、模型使った再現200回目指す 高校生サミット参加へ

精巧な地形模型で津波を再現する宮古工高の生徒と山野目さん(左)

 「津波犠牲者ゼロへ」を合言葉に、岩手県宮古市の宮古工高機械科の津波模型班が地道な活動を続けている。手作りの地形模型を使い、津波が襲来する様子を200回実演するのが目標だ。生徒たちは31日、和歌山市で開幕する「世界津波の日 高校生サミット」に参加し、不断の心構えを訴える。
 174回目の実演が13、14の両日、宮古市産業まつりであった。被災した宮古市津軽石・高浜地区を2500分の1に縮尺した模型に色水を流し、東日本大震災の津波を再現した。
 見学した宮古市田鎖の会社員藤村功さん(75)は「津波の破壊力が伝わってきた。防災意識の高揚に大いに役立つ」と実感を込めて語った。
 模型の製作と津波の実演は、震災前の2005年から続く機械科3年による課題研究の一環だ。田老や重茂といった宮古市沿岸部のほか仙台湾など13カ所の模型を製作してきた。
 3年の五十嵐亜輝さん(18)は「実演は自分たちの使命。日本は地震から逃げられず、津波が来たら高台に逃げることが大事」と訴える。世界49カ国から高校生約400人が集うサミットで、これまでの活動内容を紹介する。
 長年にわたって生徒を指導してきた元宮古工高実習教諭山野目弘さん(66)は「沿岸部にある高校として津波の怖さを伝えたい」。釜石市出身で何度も津波を経験してきただけに「犠牲者ゼロを目指す。私たちの活動がその一助になってほしい」と力を込めた。


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2018年10月17日水曜日


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