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<ほっとタイム>長年培った馬との絆 人馬一体の講座で伝える

生徒たちの前で馬搬を実演する岩間さん

◎遠野の馬搬従事者岩間さん、南三陸で授業

 絆には「動物をつなぎ留める綱」という意味がある。東日本大震災後に使用されるケースが増えたが、岩手県遠野市の馬搬(ばはん)振興会代表理事の岩間敬さん(40)は強い違和感を抱いたという。「テレビのコメンテーターで絆の本質を語った人はいなかった」
 国内では数少ない馬搬従事者だ。木が密集する狭い林道の中、掛け声や動作で馬に指示を出し、切り倒した木を手際良く搬出する。技術指導や継承活動にも取り組んでいる。
 「馬と仕事を長年続けると、手綱を使わず声だけで作業ができるようになる」と話す。
 今月4日、岩間さんは宮城県南三陸町の志津川中で、出前講座の講師を務めた。学校の裏山で馬搬を実演して、1年生に見てもらった。
 「絆の字を分けると『糸』と『半』。仕事の半分は馬との見えない関係性で成り立っている」と岩間さん。人馬一体の講座は、生徒たちにとって他者と結び付く意味、その重さを考える機会にもなった。
(南三陸支局・佐々木智也)


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2018年10月17日水曜日


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