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<喉あめ問題>議会をなめてる?仙台市議会でも割れる意見「懲罰に付すほどのことか」冷めた見方も

 熊本市議会の女性議員が議場で喉あめをなめて質問に立ち、議会の品位を損ねたとして出席停止の懲罰に付された問題は、海外メディアを中心に「融通が利かない対応」と批判的な意見が相次ぐ。同じ政令市の仙台市議会でも2015年、議場でタブレット菓子を含んだ新人議員が議長の厳重注意を受けた。「神聖な議場」での議員の振る舞いを巡る意見はさまざまだが、「そもそも懲罰に付すほどのことか」と冷ややかな見方もある。
 仙台市議会事務局によると、会議規則には議場内の飲食に関する明確な規定はないが、傍聴者には傍聴規則で「飲食または喫煙をしないこと」と禁じる。
 現状は議員が議場や特別委員会室で質問する際、演壇の水を飲むことは許されているが、喉あめを含め「水以外の飲食はしないことが慣例」(市議会事務局)となっている。
 仙台市議会では15年の12月定例会本会議で、新人議員が別の議員の質問中にタブレット菓子を口に入れ、議長がマナー違反だとして厳重注意とした。「市議会のレベルが疑われる」とあきれる議員もいた。
 熊本市議の喉あめ質問を議員歴約30年のベテランは「考えられない。市民に選ばれた自覚を持つべきだ」と断じる。1期目の若手議員も「目上の人もいるのに社会常識に欠ける」と首をかしげる。
 議長経験者の一人は「体調が優れず喉あめをなめたときも、委員会前には吐き出した。議会の品位を考えてのことだ」と語る。
 手厳しい意見の一方、同情論も少なくない。
 「乾燥した議場で、喉あめをなめたくなる気持ちは分からなくもない」と別の議長経験者は明かす。副議長を務めたベテランは「質問中、水を飲むこともある。喉が悪いなら、あめも仕方ない」と理解を示す。
 懲罰への発展については疑問や異論もくすぶる。
 女性議員は「懲罰を付すほどの問題とは思えない」とあきれ顔だ。若手議員は「あり得ない行動とは思うが、そのために何時間も審議を中断するのはどうか」と話す。
 別の女性議員は「体調が悪いなら、事前に議長に(あめをなめると)断ればいいだけ。相談できる仲間がいなかったのだろう」と熊本市議の境遇を察した。

[熊本市議会の喉あめ質問問題]9月28日の市議会本会議中、女性議員が喉あめをなめながら質問に立ち、審議が約8時間中断した。市議会は議会の品位を損ねたとして、女性議員に同日中の議会出席を停止する懲罰を付した。女性議員は「せきを止めるために喉あめを口に含んだ。品位を損ねていない」と反論した。女性議員は昨年11月、生後7カ月の長男を連れて議場に入り、物議を醸した。


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2018年10月18日木曜日


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