山形のニュース

雪板遊び、基地から発信 愛好家ら空き事務所活用し整備 山形・川西

工房で雪板を作る丸山さん(左)と堀米さん

 金具で靴を固定せずに雪上を滑走する「雪板(ゆきいた)」の愛好家たちが、山形県川西町玉庭地区の空き事務所を板の製作工房兼販売拠点にしようと改修作業を進めている。誰でも気軽に集える空間づくりを目指し、製作ワークショップや冬場の滑走体験など雪国ならではの遊びを提案。豪雪地帯の森の中という地の利を生かした「雪板基地」で、地域のにぎわいづくりを目指す。
**
 同県高畠町の住職で、数年前から「BUDDHA BLANK」のブランドで雪板を製作している丸山晃俊さん(38)が今春から、玉庭地区の仲間4人とともに手作業で進めている。
 約2000平方メートルの敷地に立つ木造2階(床面積約120平方メートル)の建物を全面改修し、1階部分に製作工房とキッチンを備えたサロンスペース、2階部分を将来的に宿泊スペースに整備する計画だ。
 サロンの壁には、これまでに丸山さんたちが作ったさまざまな雪板が計60枚ほど飾られている。長年未使用だった建物は、一階部分の天井を高くして大きな窓ガラスを取り付けたことで明るく開放的な空間に様変わりした。
 メンバーの一人で大工の堀米輝樹さん(43)は3年前に雪板と出合い、丸山さんのブランドのテストライダーを務める。
 「今まで見向きもしなかった冬の裏庭が、雪板のおかげで最高の遊び場となった。雪まみれになりながら子どもたちと夢中になれる遊び。この楽しさを一人でも多くの人と共有したいという思いで工房を作っている」と話す。
 雪板作りでは、堀米さんのつてで県内の杉材を調達。手作りの加熱機で材木を緩やかにカーブさせるなど独自の工法を考案した。
 オーダーメードの雪板製作を受け付ける一方、加工に必要なニスやはけ、紙やすりなどの製作キットも商品化して販売している。
 工房周辺はいくつもの小高い丘に囲まれ、雪が積もれば、辺り一面が雪板遊びのフィールドになる。
 丸山さんたちは「ここから雪板文化を発信し、雪国の遊びを大いに楽しんでいきたい」と意気込む。
 工房の名称は「OutBack Labo」。英語で「奥地を拓(ひら)く」という意味を込めた。連絡先は丸山さん090(4635)4273。


関連ページ: 山形 社会

2018年10月18日木曜日


先頭に戻る