宮城のニュース

パンダ誘致 足踏み7年 仙台市「推移見守る」

 仙台市は2011年10月、東日本大震災で被災した東北の子どもたちに夢や希望を届けたいとして、ジャイアントパンダの誘致に動きだした。同年5月、宮城、福島両県を訪れた中国の温家宝首相(当時)が、「パンダが大好き」と書かれた少女の手紙を受け取ったことが発端となった。
 日本政府も誘致構想を後押しし、同年12月の野田佳彦首相(当時)と温首相の日中首脳会談では、仙台市八木山動物公園(太白区)に2頭を貸与することがいったん決まった。しかし、12年夏以降、尖閣諸島(沖縄県)の領有権問題で両国関係が悪化し、構想は宙に浮いたままになっている。
 市は動物公園の東門前広場に「パンダ獣舎」の用地を確保する。建設費や輸送費、レンタル料、餌代などは大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」が復興支援で設立した「マーチングJ財団」が十数億円の資金援助を表明している。
 市幹部は「受け入れ側のスキームは何も変わっていない。今は本当にパンダが来るのか、それが仙台なのかどうか、推移を見守るだけだ」と動向を注視する。
 パンダの誘致を巡っては、一部の市民団体が計画中止を求めた経緯がある。市の15年度包括外部監査は「動物の福祉や財政面からも慎重になることが望ましい」と否定的な意見を付けた。


関連ページ: 宮城 社会

2018年10月20日土曜日


先頭に戻る