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<仙台・特区保育園>「解任合戦」理事長2人に 不明朗会計巡り対立

 仙台市が国家戦略特区を活用して整備した「中山とびのこ保育園」(青葉区)を運営する社会福祉法人「中山福祉会」で、理事長が2人存在する事態になっていることが19日、分かった。不明朗会計を巡る内部対立が原因で、役員が重なる青葉区のNPO法人に波及し、混迷を深めている。市は「法的な手続きの推移を見守りたい」としている。
 中山福祉会では6月末の理事会で、一部の理事から「会計処理に疑義がある」と指摘があり、曳地邦男理事長が解職され、千葉裕貴理事が理事長に就任した。
 一方、9月14日の評議員会では「曳地氏に弁明の機会を与えずに理事長の資格を奪った」と千葉氏を解任し、同日の理事会で若林区の男性を理事長に選んだ。
 曳地氏側は代表者変更を求める登記を申請。千葉氏側は今月10日、若林区の男性が理事長の地位にないとする仮処分を仙台地裁に申し立てた。理事長2人が併存し、代表者が不明確となる異常状態に陥った。
 千葉氏は「今も保育園は自分たちが運営している」と主張。若林区の男性は「弁護士と相談中で取材に応じられない」としている。
 内紛劇は、曳地氏が理事長、千葉氏が専務理事を務めるNPO法人「中山街づくりセンター」に波及。14日の臨時総会では、千葉氏が理事から解任された。法人は多世代交流施設「とびのこハウス」(同区)を運営する。施設建設のため、国から約6000万円の補助金を受けている。
 社会福祉法人を所管する舩山明夫健康福祉局長は、19日の市議会健康福祉委員会で「法人運営の速やかな適正化を図る必要がある。法的手続きの推移を注視しながら、(会計問題の)事実確認に努め、必要な再発防止策について検討を速やかに進める」と述べた。


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2018年10月20日土曜日


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