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<楽天>ドラフト展望 正遊撃手必要 根尾1位か

U18(18歳以下)高校日本代表の初練習後、記念撮影する(左から)根尾、吉田、藤原=8月25日、東京都内

◎上岡元スカウトに聞く/注目吉田は外れ1位?

 プロ野球ドラフト会議が25日に行われる。今季最下位に沈んだ東北楽天は今後の再建に向け、どんな選手の獲得を目指すべきなのか。球団創設の2005年から昨季まで東北楽天のスカウトとして人材発掘に当たった上岡良一さん(52)に展望を聞いた。(聞き手は金野正之)

 東北が生んだ今夏の甲子園のヒーロー吉田輝星投手(秋田・金足農高)の進路が注目されるドラフトだが、東北楽天にとって補強すべき人材は次の順番になると考える。
 (1)茂木に代わる正遊撃手(2)中軸で25本塁打以上打てる長距離砲(3)先発、救援の左腕投手(4)嶋の後継となる捕手(5)将来のエース候補。何より遊撃手が必要で、1位は根尾昂内野手(大阪桐蔭高)を入札したい。身体能力、打撃センスともに抜群だし、遊撃手として即戦力だ。
 確かに吉田は1位クラスの逸材だし、東北に拠点を置く球団として人気面は魅力だ。しかし、先ほどの優先順位だと5番目。現状の東北楽天の投手陣は12球団を見回しても誇れる陣容で、若手の有望株も多い。
 遊撃手はどうか。茂木はプロ入り後に遊撃に転向し、3年連続で100試合以上に出場したが、負傷がちで送球などにも不安がある。打撃を生かすためにも比較的負担の少ない二塁などに回したい。代役候補がいるかと言えば、高卒新人の西巻が目立ったくらいで、若手の台頭も思ったほどでなかった。そもそも本職の遊撃手が少ない。ドラフトで何とか2人は取りたい。
 ただ、根尾は最大6球団の競合を覚悟すべきだ。それでも将来的にチームの中心になりそうな選手が狙える年は臆せず勝負したい。2006年の高校生ドラフトで北海道・駒大苫小牧高の田中(ヤンキース)を4球団の抽選で引き当てたことで、13年のリーグ優勝、日本一につながった。
 1位の重複指名になるのは、根尾のほかに、藤原恭大外野手(大阪桐蔭高)、小園海斗内野手(兵庫・報徳学園高)、甲斐野央投手(東洋大)、松本航投手(日体大)と予想する。
 正直、吉田は外れ1位指名の段階で名前が出てくる可能性も十分ある。根尾を逃したとしても、吉田を狙える可能性はなくはない。外れ1位では仙台育英高出身の梅津晃大投手(東洋大)を狙っても面白い。最速150キロ以上を誇り、伸びしろもある大型右腕だ。
 指名戦略的には、1位で抽選を外した流れで後手に回らず、2、3位を含めていかに補強ポイントを埋めていくかが重要になる。
 守備と走塁に特長のある米満凪(奈良学園大)、走攻守3拍子そろった増田陸(茨城・明秀学園日立高)、平石監督の大阪・PL学園高の後輩に当たる中川圭太(東洋大)の3人は有望な内野手だ。左腕投手では、鈴木翔天(富士大)、高橋優貴(八戸学院大)、福田俊(星槎道都大)の3人も見逃せない。

[上岡良一(うえおか・りょういち)]大阪・桜宮高−東北福祉大出。1989年ドラフト4位で日本ハムに入団し、投手として4年間プレーした。東北楽天では2005年から17年までスカウトとして北海道・東北地区などを担当。現在は東北福祉大職員の傍ら野球解説者も務める。


2018年10月20日土曜日


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