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聖寿寺館跡で「門」発見 柱は東北最大級「勢力表す」

柱を建てるために掘った穴で、門柱があった場所を示す発掘調査員

 青森県南部町教委は19日、中世の南部氏の中心的城館だった国史跡「聖寿寺館跡(しょうじゅじたてあと)」で、15世紀〜16世紀前半の遺構として東北最大級の門柱跡が見つかったと発表した。聖寿寺館跡で門の発見は初めて。町教委は「南部氏の勢力の大きさや格式の高さを表す重要な発見だ」と説明する。
 門柱跡は当主が居住していた中心区画の北東で見つかった。縦約45センチ、横約50センチの2本の柱が東西方向に約2.9メートル離れて建てられた跡があった。当時の地表から2メートル以上の深さまで埋められていたとみられる。
 柱を建てるために掘られた穴の一つは南北に2メートル、東西に1.7メートル、深さ2メートルあり、同時期の周辺の遺構と比べても大きかった。
 門は大手門ではなく、さらに中にある区画と分ける門だと考えられるという。
 山形大の永井康雄教授(建築史学)は「門の柱の太さは、柱の間隔の10分の1くらいが普通だが、今回は約1.5倍の太さがある。太くて頑丈な柱を使った重い扉の門があったのではないか」と話した。
 調査では、昨年度に一部が見つかった大型建物跡の全容も判明。柱の穴が大きく、柱の下に石が埋め込まれていたことなどから、加重のかかる2階建ての建物だった可能性が高いとの見方を示した。調査整備委員会の三浦圭介委員長は「2階建ての遺構発見は全国的にも珍しい」と語った。
 本年度の成果について、町教委は11月3日午後1時半から現地で説明会を開いて紹介する。


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2018年10月20日土曜日


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