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<福井国体>馬術初V、仙台の鈴木さん 絶望越え再起、喜びつかむ

「馬も人も育てられる環境をつくることが恩返し」と話す鈴木さんとシスコズシャトー号

 福井国体の馬術競技(5日・静岡県御殿場市)で、仙台市の乗馬クラブ代表、鈴木嘉憲さん(37)が成年男子六段障害飛越で初優勝を飾った。鈴木さんは東日本大震災の津波で、名取市にあったクラブを失った。「これまで多くの方に助けてもらった。震災から7年でようやく良い報告ができる」と感慨に浸った。
 国体には、1年前からコンビを組むシスコズシャトー号と出場。高さ190センチの障害で5回成功し、栄冠をつかんだ。「入賞できればという気持ちで臨んだ。勝ててほっとしている」と喜んだ。
 鈴木さんは27歳の時から、名取市下増田で乗馬クラブ「ベル・シーサイド・ファーム」を経営してきた。震災による津波で施設は大破し、飼育していた41頭のうち39頭を失った。
 一時は経営を諦めたが、全国の仲間や乗馬クラブから支援を受けて再建を決意。2011年8月に仙台市太白区秋保の秋保森林スポーツ公園内に、乗馬クラブ「ベル・ステーブル」を開設した。
 クラブは生き残った2頭から再出発し、現在は30頭を飼っている。来春、県南に本拠地を移す予定だ。鈴木さんは「国体で優勝を果たし、ここがスタート地点。経営者としても競技者としても頑張っていきたい」と話す。


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2018年10月21日日曜日


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