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綱村公300年遠忌 港町塩釜の礎功績たたえ、塩釜神社に顕彰碑

関係者が除幕した顕彰碑

 仙台藩4代藩主伊達綱村(肯山)の300年遠忌を記念し、港町・塩釜の礎を築いた功績をたたえる顕彰碑の除幕式が20日、塩釜市の塩釜神社であった。シンポジウムもあり、綱村や伊達家とのゆかりを市民らが再確認した。

 祭務所前に設置された顕彰碑は台座を含む高さ約1.5メートル、本体の幅が約1メートル。広瀬川中流域南北岸で採れる安山岩と玄武岩の総称「三滝石」を用いた。
 三滝石は、仙台城の石垣や大崎八幡宮の石段などに使われた仙台藩ゆかりの石材。現在は入手困難で、仙台市青葉区八幡の旧石切り場周辺の土地を所有する佐久間孝さん(90)=青葉区=らの提供を受けた。
 市民有志でつくる顕彰碑建立実行委員会(委員長・桑原茂塩釜商工会議所会頭)が1口1万円の協賛を呼び掛け、41団体・企業と個人88人が賛同。市も一部助成した。碑の横に解説板を設けた。
 約80人が出席した除幕式で、桑原委員長が「肯山公は疲弊した塩釜を憂い、(塩釜優遇の)貞享特令を発布した当地の恩人だ。遺徳をしのび、東日本大震災からの復興に向かう思いを新たにしたい」と式辞を述べた。
 佐藤昭市長は建立に協力した多くの人々に謝意を示した。「報恩」の碑銘を揮毫(きごう)した伊達家18代当主伊達泰宗さんは「碑は未来への道しるべ。塩釜に御公(おんこう)(綱村)のご加護があらんことを祈る」と述べた。
 式に続き、市などが主催するシンポジウムが同神社の大講堂であり、伊達泰宗氏が「歴史に学ぶ 子孫へと伝える言葉」と題し基調講演した。
 「伊達家と塩竈(しおがま)・鹽竈(しおがま)神社」をテーマにしたパネル討論もあり、佐藤憲一・元仙台市博物館長や同神社の鍵三夫宮司ら5人が綱村の政策や生い立ち、信仰心などについて意見を交わした。


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2018年10月21日日曜日


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