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<E番ノート>埋もれた原石 ドラフト会議、スカウトの手腕に注目

 東北楽天の森原投手には「プロへ入れてくれた」恩人がいる。社会人野球日本新薬の吹石徳一監督だ。新日鉄住金広畑の先発投手だった森原は2016年の都市対抗野球大会、補強選手として日本新薬に加入した。抑えを任されて投球練習すると、それまでより明らかに速い150キロ台を連発した。
 東北楽天のスカウトだった吹石さんは驚き、かつての同僚に耳打ちした。「すぐ使えそうな抑え候補がいる」。その秋のドラフト会議、森原は東北楽天の指名を受けた。森原が救援として17年前半戦の快進撃を支えたのは周知の通りだ。
 似た例が約10年前の摂津だ。JR東日本東北からソフトバンク入りした09年、150キロ超の速球を武器に救援投手として新人王に輝いた。社会人時代は制球力抜群ながら球速140キロ程度の先発投手だっただけに周囲を驚かせた。何より「150キロ右腕」と見られていなかったため、毎年のように担当スカウトが「即戦力」と評価しながらも、各球団は指名を見送った。摂津は26歳秋までプロ入りを待たされた。
 森原、摂津はくしくも同じ5位での入団。25日のドラフト会議、どんな埋もれた原石が発掘されるのか、スカウトの手腕に注目したい。(金野正之)


2018年10月21日日曜日


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