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<高校生のシゴト力>豆ガールズ/支える人たち 対話する能力身に付けて

自分たちで開発した紅大豆入りジェラート「百恋」を販売する「豆ガールズ」のメンバー=7月5日、川西町・置農チャレンジショップ「ぼ〜の」
江本一男実習教諭
淀野貞彦さん

 置賜農高の江本一男実習教諭(65)が理事長を務めるNPO法人「えき・まちネットこまつ」は、駅の管理運営だけでなく、地域活性化活動を行政や他組織と連携しながら展開している。豆ガールズをはじめとした高校生は、連携の中でなくてはならない存在になっている。
 駅前には同校のアンテナショップがあり、実習で栽培した野菜などを販売している。県外から人が集まるイベントでは高校生が案内役を務めることもあり、交流人口の拡大にも一役買っている。
 地域活性化のキーワードとして「多世代連携」を掲げる江本教諭は「高校生が動くとトルネードの中心となり、周りも引っ張られる」と話す。さらに、高校生にとっても「最近の子は年長者との人間関係の構築が不得意な面もある。活動を通じてコミュニケーション能力を身に付けることもできれば」と願う。
 町内の紅大豆生産者18人でつくる川西町紅大豆生産研究会で会長を務める淀野貞彦さん(63)は同校のOBだ。同会は2006年の発足以来、町内の学校給食に紅大豆を提供している。給食を食べた子どもたちが高校生になって豆ガールズとして活躍していることに、淀野さんも喜びと手応えを感じている。
 紅大豆の収量は一般のものと比べ2割ほど少ないが、「うまかったから畑の端で栽培が続けられてきた宝物」と愛着も強い。「よく残していただいた」という先人への感謝は「残し続けないと」という思いにつながっている。
 豆ガールズには、栽培の知識のほか、豆の加工について得た新しい知見も伝えている。昔ながらの料理法を残すことも大事だが、時代に合った新しい料理法を「次から次へと展開してくれる」と、高校生への期待は大きい。「自分たちが育った場所の名産品、特産品を誇りに思い、卒業してからも地域の良さを実感してほしい」と後輩の奮闘を温かく見守る。


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2018年10月21日日曜日


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