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<プロ育成学科拝見 仙台・専門学校>(8完)ITエンジニア サイバー対策即戦力

サイバー攻撃の対処技術を学ぶ学生たち

 客室乗務員(CA)やゲームクリエーター、整備士。かつて憧れた職業の数々がある。仙台圏には、そんな専門職の養成をうたった専門学校も数多い。どんな学科があり、どんな授業を行っているのか。訪問してみた。

◎東北電子専門学校 ネットワークセキュリティ科

 パソコンやルーター、サーバーなどを接続し、データを送受信する環境の設計、構築、保守を担う技術者を育てる。アプリ開発や人工知能(AI)などを学ぶ他のIT系学科に比べると、やや地味かもしれないが、卒業生の多くは社会で即戦力として活躍する。
 講師の竹村健司さん(51)は「ソフトウエアが内外装なら、ネットワークは土台や骨組み。あらゆるビジネス分野に必要な技術だ」と理由を説明する。
 3年制で78人が在籍し、総授業数は約3200時間に上る。ITの基礎を座学で身に付けてから、実機でネットワークとセキュリティーを専門的に学ぶ。
 IT企業と連携した実習もあり、現場のエンジニアから技術を吸収できる。国家資格の情報処理技術者のほか、企業の評価が高い各種資格の取得も授業でフォローする。
 今後、力を入れるのが情報セキュリティーだ。現在、IT業界で特に人材不足が深刻な分野。官公庁や大企業だけでなく、近年は中小企業や一般家庭へのサイバー攻撃も増えている。
 サイバー攻撃に対処する最新技術はもちろん、情報流出を防ぐ組織の体制づくりも学ぶ。2年生の市野絢女さん(19)は「高校生の時からサイバー攻撃の問題に関心があった。攻撃の種類や防ぐ技術を学ぶ授業は楽しい」と語る。
 セキュリティー技術者は、その分野に疎い経営層と現場をつなぐ「橋渡し人材」とも言われる。「コミュニケーション能力も重要な要素」と竹村さん。独自のコンテストなどを通じ、クラスメートや学年間の活発な交流も学科の特徴だ。
(報道部・保科暁史)

[メモ]所在地は仙台市青葉区花京院1の3の1。学校法人日本コンピュータ学園(青葉区)が運営する。1968年設立で、IT系の情報システム科(定員100人)やAIテクノロジーエンジニア科(同30人)に加え、ビジネスや建築・工学分野などの学科もある。連絡先は022(224)6501。


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2018年10月22日月曜日


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