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<この人このまち>東北の子どもを笑顔に ご当地ヒーロー「阿弖流為」演じる大学生

小笠原道拓(おがさわら・ちひろ)1999年青森市生まれ。青森商高を今春卒業し、青森大に進学した。同市の自宅から週1回三沢市のアクションクラブへ通う。

 青森県で昨年春に誕生したご当地ヒーロー「阿弖流為(あてるい)」が子どもたちを中心に人気を集めている。スーツを着て阿弖流為を演じるのは大学生の小笠原道拓さん(19)。「東北の英雄」として、青森にとどまらず東北全体を盛り上げるヒーローを目指すと意気込む。(青森総局・八巻愛知)

◎ご当地ヒーロー「阿弖流為」を演じる大学生 小笠原道拓さん(19)/ウルトラマンに憧れ。スーツの中で汗流し頑張る

 −ヒーロー「阿弖流為」とは何者ですか。
 「平安時代、蝦夷(えみし)のリーダーとして朝廷と戦った勇者が現代によみがえったとの設定です。私が所属する三沢市のアクションクラブ『隼風』の柏崎博志代表が地域を盛り上げるために企画しました」

 −昨年冬から阿弖流為に扮(ふん)しています。
 「小さい頃にウルトラマンに憧れ、スーツを着て演技するスーツアクターを目指しました。高校2年からクラブに通いアクションや演技を練習しています」
 「柏崎代表から提案を受け前任者から引き継ぎました。アクロバティックな動きには自信がありましたが、声が出せないので細かな動きで演技するのが難しく、不安しかなかったです」

 −主な活動は。
 「県内のイベントでヒーローショーに出演し、3人の悪役を倒すという約20分のプログラムを披露します。マスク越しに見える子どもたちの笑顔や声援に毎回励まされています」

 −ショーの後は子どもたちが長い列をつくりました。
 「握手や写真撮影に30分以上も応じます。子どもたちが『次も悪いやつを倒してね』と声を掛けてくれるのでやりがいにつながります。回数を重ねて緊張感も薄れてきました」
 「映画やドラマ出演が目標なので、初めはショーに出演することへの葛藤もありました。しかし子どもたちが喜ぶ姿を見ていると、ヒーローに憧れた昔の自分を思い出し、『子どもを喜ばせたい』という目標がかなった気がしています」

 −ヒーロー役として顔を出しても大丈夫ですか。
 「子どもたちの夢を壊したくないので、子どもがいる前で積極的にマスクを外すことはしません。ただ、スーツアクターを目指しているので、スーツの中で汗を流して頑張っている自分のことも知ってほしいという思いがあります」

 −今後の目標は。
 「今は県内での活動が主ですが、東北の英雄として東北の子どもたちを笑顔にすることができる存在を目指します。阿弖流為と会いたいという子どもが増えてくれるとうれしいです」


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2018年10月22日月曜日


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