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住民から疑問や不安の声 岩手・釜石の核ごみマップ説明会紛糾 

参加者の質問や批判が相次ぎ、紛糾した説明会

 原子力発電環境整備機構(NUMO)と経済産業省は21日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地の適地を示した日本地図「科学的特性マップ」に関する対話型説明会を岩手県釜石市で開いた。釜石が処分地になるのではないかという不安や安全性への疑問の声が続出し、紛糾した。
 事前の申し込みをしていなかった人も含めて市民ら47人が参加。担当者が岩手県沿岸部の全域を適地とするマップ内容や、再処理後の核のごみを地下300メートルに埋設する地層処分の概要を説明した。
 市では1988年から10年間、旧動力炉・核燃料開発事業団が核のごみの地層処理の基礎研究を実施。その経緯から参加者には説明会の釜石開催への不信感が強く、担当者は「処分地選定に向けた調査受け入れを迫る意味はなく、釜石を狙い撃ちにしたわけでもない」と理解を求めた。
 参加者からは「これだけ最終処分が大変ならば、なぜ原発を再稼働して核のごみを増やすのか」と批判が出た。「原発政策に関係なく、核のごみを処分することは必要だ」との意見もあった。
 この日は市民が楽しみにする「釜石まつり」の最終日。同市の画家藤枝新悦さん(66)は「祭りの日の開催なんて住民無視のやり方で、説明会のことを知らない人も多い。地層処分は技術的に不安が多く、反対だ」と話した。


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2018年10月22日月曜日


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