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秋田・払田柵跡から出土した文書に「小勝城」 当時の米帳簿か

払田柵跡から昨年出土した漆紙文書。囲み(1)は「秋田城」、囲み(2)は「小勝城」と読める(秋田県払田柵跡調査事務所提供)

 秋田県の大仙市と美郷町にまたがる平安時代の史跡「払田柵跡(ほったのさくあと)」から昨年出土した漆紙文書に出羽国の城柵「小(雄)勝城」の名が記されていることが分かった。研究チームの三上喜孝国立歴史民俗博物館教授(日本古代史)が20日、同市であった講演会で報告した。
 昨年7月に出土した漆紙文書の字が「秋田城」と読めることがこれまでに判明している。新たに鈴木拓也近畿大教授(日本古代史)の指摘で隣の行に「小勝城」とあることが分かった。
 小勝城や秋田城と書かれた出土文字が見つかったのは初めて。出羽国司がコメの支出を記録した帳簿とみられる。小勝城は文献史料には「雄勝城」と記される。
 雄勝城はどこにあったか分かっていない。払田柵跡は移転後の第2次雄勝城だったとする説があるが、三上教授は「漆紙文書が積極的に裏付けるものか慎重な検討が必要だ」と述べた。
 国史跡の払田柵跡は9世紀前半に創建され、10世紀後半まで存続した出羽国の軍事や行政の拠点。文献に明確な記述がなく「無名不文の遺跡」とも言われる。


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2018年10月22日月曜日


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