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<小浜の紋付祭り>担い手不足解消へ助っ人解禁「新しい風取り入れつつ、伝統守る」

祭りに参加するツアー参加者と若連メンバーら=7日、福島県二本松市

 紋付き羽織はかまの正装で練り歩く福島県二本松市小浜地区の「小浜の紋付祭り」が今月、県外からの体験ツアー客も参加して行われた。担い手不足を打破しようと、昨年から受け入れを始めた。地元の若者たちは「新しい風を取り入れつつ、伝統を守る」と意気込む。
 「ヤーレヤレヤレ」「ワッショイ」。本祭りがあった7日、おはやしに合わせて太鼓台が進む。
 紫色の法被姿の集団に交じっていたのは、関東など県外の男女7人。祭りを通じた地域振興を目指す一般社団法人「マツリズム」(東京)主催のツアー参加者だ。
 祭りは天明の飢饉(ききん)後の1789年に始まったとされる。地区内4町ごとの39歳以下の男たちでつくる「若連」が担ってきた。
 各若連のメンバーは約20人で昭和初期の約100人から激減。各若連は各家1人のみ、地区内に住む男性限定といった入会基準を緩和してきたが、減少は続き、マツリズムとの連携を決めた。新町若連代表の湊和也さん(38)は「誰かの手を借りないと祭りを継続できなくなる危機感があった」と説明する。
 7人は祭り期間(6〜8日)、地元民家に宿泊。祭りの準備や片付けも手伝った。神奈川県の大学院生小島穣さん(25)は2年連続の参加。「温かく受け入れてもらえた。縁もゆかりもないけれど、地域とつながれた」と笑顔を見せた。
 「交流が地元の人に祭りの価値を再認識する契機になってほしい」とマツリズム代表の大原学さん(35)。湊さんは「世話焼きが多いなど、地元の良さに気付くきっかけになった。つながっていけば、地域も元気になっていく」と連携の継続に期待を寄せた。


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2018年10月22日月曜日


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