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ブナ林保護と活用の両立考える 福島・只見でフォーラム

フォーラムの一環で開催されたブナ林の自然観察会

 ブナ林の保護と活用を考える全国ブナ林フォーラムが21日、福島県只見町であった。全国の関係者が各地の取り組みを報告し、「ブナ林を守り育て活用し、地域社会を守り発展させる運動に共に取り組む」などとする宣言を採択した。
 基調講演で新潟大の紙谷智彦名誉教授は、かつてはまきや炭に活用し、現在放置されたブナの林について「長期的に活用する取り組みが重要だ。豊かな森林環境に戻せる可能性がある」と強調。自然と住民との関係を断ち切るような保護保全ではなく、共に生きる持続可能な取り組みの重要性を指摘した。
 報告では、只見町ブナセンターの中野陽介副主査が、ブナ林を活用して暮らしてきた地元住民の歴史を紹介。「集落背後の山と共生してきた文化が過疎化、高齢化で薄れつつある」と訴えた。その上で、伝統の炭焼きの復活やJR只見線から見ることができるブナ林の景観をPRすることなどを提案した。
 只見町のブナ林は約4万ヘクタールの世界有数規模で多様な植生が特徴。町は2007年、「自然首都・只見」を宣言した。14年には人間社会と自然との共生を実践するモデルとなる国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「エコパーク」に東北で初めて登録された。
 フォーラムは町と町民実行委の主催。約200人が参加した。


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2018年10月22日月曜日


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