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宮城産ホヤ販路拡大、九州に活路 東松島市が福岡・豊前市と連携 試食7割「おいしい」

九州でホヤの消費拡大を目指して開いた試食会(豊前市提供)

 宮城県の特産ホヤを九州に広めようと、東松島市は県や県漁協(石巻市)と協力し、販路拡大に乗り出した。ホヤになじみが薄い九州の拠点は福岡県豊前(ぶぜん)市。イベントで焼きホヤを振る舞うと、約7割が「おいしい」と答えた。豊前市の後藤元秀市長は「九州で生ホヤを食べるなら豊前と言われるような拠点にしたい」と全面支援する。

 両市は今年5月、友好都市を締結した。豊前市は特産カキの稚貝を東松島市から仕入れており、東日本大震災後は応援職員の派遣を続けている。交流は年々活発化し、今回の連携に至った。
 13日に豊前市の水産振興施設「うみてらす豊前」であったイベントでは、宮城県産の焼きホヤの試食会を開催。市農林水産課によると行列ができる盛況ぶりで、販売したホヤの塩辛やオリーブ漬けといった加工品もほぼ売り切れた。
 来場者約100人へのアンケートで、73.5%が「おいしい」、47.1%が「販売したら買う」と回答した。28日の豊前市最大の祭り「カラス天狗(てんぐ)祭り」で販売するほか、来年5月ごろにホヤ祭りを開く構想もある。
 宮城県産ホヤは震災前、生産量の約7割を韓国に輸出していた。東京電力福島第1原発事故の影響で禁輸措置が続き、生産過剰となった昨年は約1万1700トンのうち約6900トンを処分した。国内消費が販路拡大の鍵を握るが、関東ではある程度流通するものの、西日本での認知度は低いという。
 東松島市内でホヤは生産していないが、同市を含む石巻圏域の石巻市と宮城県女川町は県内生産の約7割を占める。
 東松島市の渥美巌市長は「同じ圏域の自治体としてホヤを処分している状況を何とかしたいと思っていた。ホヤをきっかけに豊前市と経済的な交流も深めたい」と意欲を見せる。


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2018年10月23日火曜日


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