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エム・テック破産へ 宮城の発注5市町落胆と焦り 復興工事遅れに現実味

 総合建設業エム・テック(さいたま市)が宮城県内で手掛ける東日本大震災の復旧・復興工事が未完成になっている問題は22日、同社が各自治体に契約解除を伝えたことで、工事完成の遅れが現実味を帯び始めた。各市町は突然の事態に焦りをにじませ、再発注の手続きなどを急ぐ。

 同社に工事を発注した県内5市町のうち、最も多い7件を抱える気仙沼市。契約総額は県発注分(約80億円)に次ぐ約54億6400万円に上る。
 菅原茂市長は22日、視察に訪れた渡辺博道復興相に、再発注で生じる追加費用を国に求める考えを表明。「工事は2020年度までに終わらせなければならない。(随意契約など)入札ではない方法を検討する」と強調した。
 市財政課によると、7件のうち2件は入札不調になった経緯がある。担当者は「再発注で受注先が決まるかどうかは分からない。完成がさらに遅れることもある」と懸念を示した。
 塩釜市は下水道災害復旧工事(約24億720万円)が未了。コンクリート製調整池の工事が進んできた現場では、縦53メートル、横22メートル、深さ10メートルの巨大な空間が残されたままだ。市下水道課の担当者は「復旧復興を急ぐ中で残念だ」と話した。
 名取、東松島、亘理3市町ではいずれも架橋工事計4件(計8億4720万円)が中断中。名取市の担当者は「年度内に橋の形が見えると思っていただけに、また仕切り直しだ」と落胆した。
 東松島市の工期は来年3月25日までの予定。橋脚部は別の会社が仕上げており、残る橋桁部分について建設課の担当者は「急いで再発注したい」と焦りを見せた。避難道路に架かる橋の19年3月末完成を見込んでいた亘理町の担当者は「開通が20年度にずれ込むかもしれない」と危ぶんだ。


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2018年10月23日火曜日


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