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エム・テック破産へ 被災3県発注の復興工事、契約解除通知 未完了の工事続行不可能に

 岩手、宮城、福島3県は22日、東日本大震災の復旧・復興工事を各県で手掛ける総合建設業エム・テック(さいたま市)から、契約解除通知が届いたことを明らかにした。同社は破産手続きに移行する見通しで、各県の未完了工事の続行は不可能となった。
 契約解除通知は21日夕方から夜にかけて、各県知事らに宛ててファクスで届いた。文書で同社は、民事再生手続きでの再建を目指していたが、スポンサーの協力が得られず断念したことも伝えた。
 3県と宮城県内の5市町が同社に発注した震災関連工事は少なくとも計37件で、契約総額は約185億2000万円。各自治体は未完了工事の再発注を強いられる。入札不調なども想定され、工事完成の時期がずれ込む恐れもある。
 宮城は県発注分が21件(契約総額約80億円)で、女川町など10市町の道路改良工事などが完了していない。塩釜、気仙沼、名取、東松島、亘理5市町は計12件(約88億円)を同社に発注していた。
 岩手では県発注の3件のうち、大船渡市の水門整備と釜石市の海岸堤防復旧が震災関連工事。福島では、いわき市と楢葉町でそれぞれ進める橋整備2件(計約1億6870万円)が未完成のままとなっている。
 宮城県の村井嘉浩知事は22日の定例記者会見で、同社との契約解除手続きを進めるとともに違約金などを請求する方針を説明。「(工事が中断している現場は)比較的復興が遅れている地域が多い。今後のことはまだ話せる段階にない」と述べた。


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2018年10月23日火曜日


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