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<楽天>ホープが台頭 エースが奮闘/6度目最下位の2018年を振り返る

3月30日のロッテ戦で、2年ぶりの開幕投手を務めた則本=ZOZOマリンスタジアム
9月8日の日本ハム戦で、今季10勝目を挙げた岸。2桁勝利は4季ぶり=楽天生命パーク宮城
9月8日の日本ハム戦の2回、右前適時打を放つ田中。今季、「1番・中堅」のレギュラーをつかんだ=楽天生命パーク宮城
9月28日の日本ハム戦で、ソロを放つ内田=楽天生命パーク宮城

 プロ野球東北楽天は2018年シーズンを終えた。58勝82敗3分けで勝率4割1分4厘。3年ぶり6度目の最下位となった。
 星野仙一球団副会長が今年1月に他界し、チームは「星野さんのためにも優勝を」と目標を掲げた。しかし気負い過ぎたのか、開幕当初から低迷。4月13日に6位になると、最後まで最下位から抜け出せなかった。梨田昌孝監督が成績不振の責任を取る形で6月中旬に急きょ辞任、当時ヘッド兼打撃コーチだった平石洋介氏がシーズン終了まで監督代行を務めた。
 平石監督代行は若手選手を積極的に起用し、田中和基外野手や内田靖人内野手らが力を伸ばした。両エースも持ち味を出し、岸孝之投手はパ・リーグの最優秀防御率を獲得、則本昂大投手は5季連続で奪三振王に輝いた。
 来季は平石監督で戦う。今季の悔しさを胸に臨む選手たちは、ファンを満足させる結果を残してくれるに違いない。

◎則本 5季連続奪三振王 「勝ちにつなげる」

 6年目の則本は187三振を奪い、5季連続で奪三振王。「来年は勝ちにつながる奪三振を重ねたい」とする。27試合に投げて10勝11敗。完投は4、完封は1。防御率3.69。9月6日のオリックス戦では自己最多の1試合14三振を奪った。決め球のスライダーとフォークボールの威力は抜群で、両球種の奪空振り率は規定投球回(143回)を投げたパ・リーグ投手の中でトップ。

「真っすぐで押した方がいいと思った。(前回登板までの)2試合はふがいなかった。チームが勝てる投球ができて良かった」(5月12日のオリックス戦で1安打完封)

「久しぶりにチェンジアップが良かった。山下がリズム良く引っ張ってくれた。残り試合を全部勝つ」(9月6日のオリックス戦で自己最多の14三振を奪う投球)


◎岸 初の最優秀防御率「タイトル来年も」

 12年目の岸は東北楽天での2季目を過ごした。2.72でパ・リーグ最優秀防御率のタイトルを初めて獲得し、「来年も取り、とにかく勝ちたい」。23試合に登板し11勝4敗。9月8日の日本ハム戦で4季ぶり、自身8度目の2桁勝利を挙げた。規定投球回(143回)を投げたパ・リーグ投手の中で平均球速は9位だが、直球の被打率は最も低く、直球の切れが光る。

「よくここまで三振を取れたものだと思う。良かったのは最後の方だけだった」(6月7日の巨人戦で通算1500奪三振。8回4失点で5勝目の投球内容には満足せず)

「皆さんのおかげです。先発投手なら2桁は常に目指す数字。ひとまず良かった」(9月8日の日本ハム戦に先発し、5回4失点で10勝目。打線が9得点と大量援護)


◎田中 「1番・中堅」に定着 「満塁弾は初めて」

 田中は2年目の今季、「1番・中堅」の定位置をつかんだ。105試合に出場し打率2割6分5厘。18本塁打はチームの日本人最多。将来的に打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」達成も夢ではない。両打ちで、右打席2割2分3厘で本塁打7本、左打席2割8分で11本と左打席のほうが良い結果を残した。スライダー、カーブを苦手とする傾向もみられる。

「勝つには本塁打しかないと思っていた。満塁弾は人生初めて」(7月21日の西武戦の八回、逆転の満塁アーチを放ちヒーローに。武隈のチェンジアップを左翼席に運んだ)

「一塁ベースを回った後どうすればいいか分からなかった。1軍では全て相手の方が上と思っていた(春先の)頃を思い出した」(9月29日の日本ハム戦で、延長十回にサヨナラ打)


◎内田 9月に本塁打6本 「直球に対応した」

 5年目の内田は今季後半に持ち前の打力を見せつけた。9月だけで本塁打6本。高卒の生え抜き野手では球団初となる2桁本塁打を記録した。58試合出場で打率1割9分8厘、12本塁打、25打点。来季は右の和製大砲として大きく育つことが期待される。安打したコース別の内訳を見ると、真ん中のほか外角高めも捉えている。内角は不得意とみられる。

「外角球を狙っていた。しっかり逆方向に打てた。一打席一打席必死にやっている。結果を残せるように頑張りたい」(5月19日、日本ハム戦で会心の先制2ラン)

「本塁打を意識したわけではない。変化球も頭に入れて、直球に対応しただけ」(9月27日、ロッテ戦で10号3ラン。高卒5年目で2桁本塁打に到達)


2018年10月24日水曜日


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