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<仙台市いじめ防止条例>骨子案 意見公募に440件 「差別生む」文言に注文も

 仙台市は24日、制定を目指す「いじめの防止等に関する条例」の骨子案に対する意見公募(パブリックコメント)に、91の個人・団体から440件の意見が寄せられたと発表した。いじめの背景として示した「発達の特性」などの言葉に「差別意識を生む」との指摘があった。2013年度以降に市が行った意見公募では最多の件数で、市民の関心の高さがうかがえる。

 骨子案の文言に関する注文や意見が目立った。内訳は「学校、教職員」の役割に関するものが87件で最多。案全体への意見が77件、「いじめへの対処」が42件と続いた。条例案と直接関連のない「その他」は73件だった。
 いじめの背景として「劣等感や発達の特性」を例示した基本理念に、「劣等感などの言葉はいじめの要因になりかねない」「差別の意識を生む」などの指摘があった。市子供未来局の担当者は、それぞれの意見に「条例化に当たっては適切な表現とする」と回答した。
 学校教育法に禁止規定のない教職員による不適切指導を禁止したことには「教員の指導が不可能になる」「混乱と萎縮を招く」と慎重な意見があったが、市は「威圧的、暴力的な言動はどんな場合も許されない」と削除しない考えを示した。
 保護者や地域の役割では「家庭の教育力を問う必要がある」「地域行事への児童生徒参加の効果は疑問」などの意見があった。
 市立小中4校の児童生徒約40人から9月に聞き取りした結果も公表。骨子案への意見ではないが、「先生も親も子どもの小さな変化に気付いてほしい」との声が上がった。
 意見公募や児童生徒への意見聴取の結果は、24日の市議会いじめ問題等対策調査特別委員会理事会で報告された。理事からは「子どもへの聴取は十分なのか」「各区1校ずつ聞くべきだ」などの意見が相次いだ。
 意見公募は7〜8月に郵送などで受け付けた。意見と市の回答は市のウェブサイトで閲覧できる。


2018年10月25日木曜日


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