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<ごみ資源化>宮城・南三陸町に回収拠点設置 6社連携、事業化へ実証実験

結の里に設置されたごみの回収拠点

 廃棄物リサイクルを手掛けるアミタ(東京)やソフトウエア開発のNECソリューションイノベータ(東京)など6社が、南三陸町でごみの資源化を図る実証実験に取り組んでいる。回収拠点1カ所を11月30日まで設け、分別したごみを住民に持ち込んでもらう。回収拠点の利便性や有効性を検証し、事業化に向けた課題を探る。

 実験は2日、志津川地区の約100世帯を対象に始まった。地区の高齢者生活支援施設「結の里」の一角に回収拠点を設け、スタッフが受け付けや分別の指導に当たる。瓶やペットボトルなど14品目の資源ごみのほか、現在は可燃ごみとしている紙くずやプラスチック類、草木類なども細かく分けて回収する。
 ごみを持ち込むと、専用のスマートフォンアプリかカードに「感謝ポイント」を付与。近隣の幼稚園に植樹するための寄付や結の里のカフェで使えるドリンク券などに交換できる。移動手段がない人のために週1回、地区の集会所から回収拠点まで送迎する。
 実験に協力する近所の70代男性は「燃えるごみを細かく分けると、通常出すごみの量が格段に減った。回収拠点が自宅から近ければ持参するが、離れていればどうだろうか」と話す。
 町は東日本大震災後に「エコタウンへの挑戦」を掲げ、アミタとバイオガス事業の協定を結び、2015年に生ごみから液肥を作る資源化事業を始めた。将来的に地域内での資源循環を掲げ、ごみの「焼却ゼロ」を目指している。
 実験には町内の運送や建設関連の企業も参加。アミタホールディングスの熊野英介会長は「今回の実験で得た学びを踏まえ、2020年度の事業開始を目指したい」と話す。
 回収は午前6時半〜午後6時半、木曜休み。登録制で、参加を希望する世帯は随時受け付ける。


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2018年10月25日木曜日


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