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<ピーチ>来年から夜間駐機、現路線も好調 仙台空港拠点化視界良好

仙台空港を離陸するピーチの仙台−札幌線の旅客機

 格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪)が来年1月10日、仙台空港で夜間駐機を始め、本格的な拠点化に乗り出す。昨年9月に札幌、台北線を就航して仙台空港を国内3番目の拠点に位置付けたが、ダイヤ調整がつかず夜間駐機は見送っていた。仙台発着3路線の利用はいずれも好調で、来年度の新規路線開設や増便も視野に入れる。

 旅客機を翌朝まで待機させる夜間駐機によって仙台空港の始発便をより早く、最終到着便をより遅く設定しやすくなる。来年1月10日以降、関西空港行き始発便が現状の午前9時10分から午前8時45分、札幌からの最終便到着が午後6時10分から午後8時になる。
 当面は増便などはなく、わずかなダイヤ調整にとどまるが、来年3月31日からの夏ダイヤは大きな変更を予定している。同社の遠藤哲執行役員経営企画室長は「より遅い時間に着く便、早い時間に出発する便を設定したい。来年度中の増便、新規路線も考えている」と説明する。
 同社は昨年9月下旬、札幌線を1日2往復、台北線を週4往復で就航。13年4月に運航を開始した関空線を含む3路線がいずれも8割前後か、それ以上の搭乗率を維持している。
 台北、札幌線は既に他社も乗り入れていたが、ピーチ就航後も路線全体の搭乗率は高くなっている。低料金を武器に20〜30代の女性客に浸透し、ビジネス以外の観光や単身赴任者の帰省といった新たな需要も掘り起こしている。
 仙台国際空港(名取市)の岡崎克彦取締役営業推進部長は「特に台北線就航の効果が大きい。訪日客は団体から個人に急速に切り替わっており、ピーチが受け皿になっている。日系LCCの就航で日本人客の利用も増えた」と分析する。
 ピーチは来年度末までに、同じANAホールディングス傘下のLCCであるバニラエアと統合し、ブランドをピーチに一本化する。機材の増加によって路線を拡大するほか、新機材も導入して目安としていた飛行時間4時間を超える中距離路線にも進出する。
 遠藤室長は「最も伸びている東南アジアの市場を取り込みたい。将来的には仙台発着路線でも新機材を投入する可能性がある」と話す。


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2018年10月26日金曜日


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