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<むすび塾>女性視点で防災探る つながりの強化確認 仙台・市名坂

女性の役割を位置付けた避難所分担表を確認する参加者

 河北新報社は25日、通算83回目の防災・減災ワークショップ「むすび塾」を仙台市泉区市名坂で開いた。NPO法人イコールネット仙台(仙台市)との共催で「女性と防災」がテーマ。参加者は東日本大震災を振り返るとともに、女性の視点を踏まえた地域防災の在り方などを話し合った。
 会場となった市名坂小の学区は市北部にある住宅地。学区内の市名坂東町内会や施設関係者ら11人が参加した。同学区は南部に七北田川が東西に流れ、川沿いの一部は洪水浸水想定区域に指定されている。
 参加者は校内の備蓄倉庫で災害用物資を点検した後、語り合いに臨んだ。
 震災直後の状況について、学校関係者は「教職員は食事やトイレの対応に追われた。衛生面は配慮が必要で、今後は女性の協力が不可欠だ」と指摘した。子育て世代からは「粉ミルク用の湯が手に入らず困った。顔の見える関係づくりの必要性を感じ、子育て支援グループをつくった」といった体験談も紹介された。
 市名坂東町内会は全役員が女性で、女性視点を生かした地域づくりを進めてきた。会長の草貴子さん(58)は「男性は災害時に家にいないこともある。普段から近所の女性同士がつながり、家のように安全で安心できる場にしたい」と話した。
 イコールネット仙台の宗片恵美子代表理事は「女性による町内会運営はとても柔軟で生活者視点を持っている。もっと発信してほしい」と期待した。


2018年10月26日金曜日


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