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<小動物と暮らす>チンチラ編[2]食の内容や量一定に

寿命が長くフカフカの毛に包まれたチンチラはペットとして魅力たっぷり

 チンチラは完全な草食で、消化管が非常に長い動物です。消化器の病気にかかると治療がとても難しく、命を落とす危険性が高いので、食生活には特に注意が必要です。
 いつもと違う食事を与えた場合、急性誇張症といって胃や腸管にガスがたまり、数時間で死亡するときがあります。腸が長いため、消化に時間がかかり、なかなか排せつできません。消化できない食物が腸にたまって腐ってしまうのです。
 腐った物を吐いたり、すぐに体外に出せないため、毎回決まった量と同じ内容の食事を与えることが、健康を維持する上で、とても大切になります。
 正常な歯は黄色です。白くなったらビタミンA欠乏症を疑います。すぐに動物病院で治療を受け、食事の内容を改善してください。
 歯科疾患で多いのは不正咬合(こうごう)です。チンチラの歯は、切歯も臼歯も生涯伸び続ける常生歯です。正常のかみ合せにならないと変な方向に歯が伸びてしまい、口腔(くう)内を傷つけます。
 臼歯の不正咬合の処置には全身麻酔が必要です。食欲が落ちて体力が低下してからの処置はハイリスクになります。切歯が上顎を突き破って目の方向に抜けるなど、重症化しないように、常日頃から細心の注意を払い、食べづらそうにしていたら早めに受診してください。
 眼科疾患で気を付けるべき点は、砂浴びで角膜に傷がついたり、結膜炎になったりすることです。目をこすると、あっという間に眼球が傷つくので、早めに病院を受診してください。アレルギーで鼻炎や結膜炎を起こす場合もあります。そのときは絶対に砂浴びはしないよう注意しましょう。症状が急速に悪化します。
 高所からの飛び降りによる骨折にも注意が必要です。適切な処置をすれば骨折の治癒は比較的早いのですが、飼育環境に注意して、けがのないようにしましょう。
 巣箱は置かなくてもいいですが、置く場合、中に布などを入れておくと、カビの発生による真菌症の危険が高まります。治療には最低でも3カ月以上かかるので、巣箱の中はいつも清潔にしてください。木製の巣箱は、定期的に熱湯で消毒するとよいです。
(獣医師・川村康浩)


2018年10月26日金曜日


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