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<囲碁王座戦>一力八段先勝 劣勢を逆転、井山王座を僅差で下す

対局後、勝利の感想を述べる一力八段

 囲碁の井山裕太王座(29)に仙台市出身の一力遼八段(21)が挑戦している第66期王座戦5番勝負の第1局が26日、東京で打たれた。白番の一力八段が285手で2目半勝ちし、初戦を制した。
 持ち時間各3時間のうち消費時間は白2時間59分、黒2時間59分だった。
 第2局は11月17日、三重県志摩市である。

 【解説】一力八段が粘り強く戦い、劣勢な碁を逆転させ第1局を勝ち取った。
 タスキがけの布石で碁が始まった。井山王座は9手目で右下に三々に入る。最近、すっかり流行になった人工知能(AI)流の進行だ。この折衝で黒は地を取り、白は右辺に模様を築く。その白模様に黒が打ち込み、激しい戦いが始まる。黒が白を分断しようとするが、一力八段は最強手で対応、互角のまま形勢は動かない。
 中盤、左下と左上の折衝が一段落した後、中央で動きだした白に対して黒1と分断する。白8まで進んだ後、コウが絡んだ攻め合いとなり、最大のヤマ場を迎えた。コウの取り合いがしばらく続いた後、黒がコウを解消し、中央の白を取り込み、優勢となった。しかし、劣勢になった白は上辺で妙手を繰り出して猛烈に黒を追い込み、黒石5個を取って逆転し、僅差で差し切った。
(河北新報囲碁記者 田中章)

<勝ててうれしい/一力遼八段の話>
 最初はつらい展開で、コウを解消された時点では駄目かと思った。(上辺の折衝で)少しやれそうになった。勝てたのはうれしいが、第2局も気を引き締めて臨みたい。

<後がひど過ぎた/井山裕太王座の話>
 コウを解消した時は、少しいけそうだと思った。しかし、その後がひど過ぎた。残念な結果になった。難しい戦いが続くが、気持ちを切り替えて、頑張りたい。


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2018年10月27日土曜日


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