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<ほっとタイム>若き担い手、感謝込め 遠野の神社例祭で釜石の虎舞

虎舞を披露する佐々木さん(右)

 若き虎が、格別の思いを抱いて舞った。
 遠野市の六神石(ろっこうし)神社で9月にあった例祭には、地元のしし踊りや神楽に交じり、東日本大震災で被災した釜石市箱崎町白浜地区から虎舞がやって来た。
 津波で実家を失って白浜地区を離れた佐々木佑太(ゆうだい)さん(25)も舞手の一人。存続が危ぶまれた虎舞を継承する団体が活動を再開し、佐々木さんも加わった。
 虎舞の仲間が集えば、まずお酒。精いっぱい舞う。笑顔が広がる。佐々木さんにとって「白浜とのつながりを感じる時間だ」。
 震災の年の秋に六神石神社の宮司が「虎舞再興の舞台に」と例祭に招いて以来、毎年の出演となる。今年6月には、自分の結婚式も神社で挙げた。
 迎えた今年の例祭。佐々木さんは「お世話になった大切な神社。感謝の気持ちを込めて舞を奉納した」と語った。「白浜を訪れるたびに新しい住宅が再建されているのがうれしい」。復興へと歩む古里のため、大切な虎舞をつないでいく。(釜石支局・東野滋)


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2018年10月27日土曜日


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