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<佐藤工業>戸田建設傘下に 12月「世襲終え、事業承継」

 福島県の建設大手佐藤工業(福島市)は26日、準大手ゼネコンの戸田建設(東京)の完全子会社になることが決まったと発表した。12月14日付で株式を譲渡する。社名は変わらず、県内外4支店などの拠点や従業員121人の雇用も維持する。
 佐藤工業は26日、全社員対象の集会で子会社への移行を伝えた。本社で記者会見した佐藤勝也社長は「創業家世襲を終えようと考えていた。事業承継の一つのモデルケースにしたい」などと語った。
 戸田建設は同日の取締役会で株式取得を決定。同社は取材に「東北での事業基盤拡大の足掛かりにしたい。佐藤工業の豊富な経営資源を生かし、土木事業の拡充を図る」と説明した。
 佐藤工業によると、従業員の雇用・給与体制は2023年度まで維持することで合意した。佐藤社長は19年3月で退任し、後任には現副社長の八巻恵一氏が就任予定。戸田建設側からは2人が取締役に就き、1人は代表権を持つ見通しだ。
 昨年夏、戸田建設が佐藤工業に傘下入りを打診し協議を続けてきたという。
 佐藤工業は1948年創業で、福島県内を中心に大型工事を受注し業績を伸ばしてきた。18年3月期は売上高109億円、経常利益10億8050万円、純利益6億7810万円で黒字経営を続けている。
 佐藤栄佐久元知事の有罪が確定している県発注工事を巡る一連の談合・収賄事件では、現社長の父で当時会長だった勝三氏が06年、東京地検特捜部に逮捕され、有罪が確定した。


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2018年10月27日土曜日


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