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<楽天>辰己にスターの素質、下位は玄人好みの顔ぶれ 小関順二さん分析「今季ドラフト60点の出来」

東北楽天から1位指名され、チームメートに祝福される立命大の辰己

 東北楽天は25日に行われたドラフト会議で1位辰己涼介外野手(立命大)、2位太田光捕手(大商大)、3位引地秀一郎投手(岡山・倉敷商高)ら8選手(育成2選手を除く)を指名した。二遊間を守れる内野手を中心にセンターラインの強化が急務とされた今回の結果について、ドラフト会議のテレビ中継解説でも知られるスポーツジャーナリストの小関順二さん(65)の分析を聞いた。

<外野に厚み>
 何より外れ1位で4球団競合の末に走攻守いずれも秀でたものがある辰己を確保できたのは大きかった。今年の大学生選手で随一の俊足だ。6月の全日本選手権では投前へのバント安打で一塁への到達タイムが3秒59と抜群に速かった。これはプロでも類を見ないレベルだ。守備では肩が強い。投げ方もきれいだから送球も正確。中距離打者ではあるが、この先3年くらいのうちに15本塁打前後は打てそうな雰囲気がある。
 東北楽天は石井ゼネラルマネジャー(GM)体制になってスター選手育成を掲げていると聞く。その中で辰己は将来的に秋山(西武、八戸大出)のような選手になり得る素材だ。田中、島内、岡島、オコエらがひしめく外野にいっそう厚みが出ることだろう。
 ただ今回のドラフトは全体として60点の出来だろう。12球団の中でも7、8番目くらいの成果だったと見ている。将来、内田とともに打線の中軸を担ってくれそうな有望株として、藤原恭大外野手(大阪桐蔭高)をまず1位指名したが、3球団による抽選でロッテに奪われた。そのマイナスの印象だけでなく、2、3位の上位指名にやや違和感を覚えた。2位太田は強肩で、3位引地も150キロを超える速球がある。確かに2人ともいい選手だが、ここまで上位でなければいけなかったのかという気もする。

<左腕3投手>
 特に捕手は嶋に続く存在として高卒3年目の堀内が台頭してきたし、二遊間に比べると比較的急を要する補強ポイントでもなかった。東北楽天の2位の指名順は、惜しくも1位からこぼれた選手を獲得できる1番目だった。太田をどうしても確保したい意気込みは伝わったものの、別の有力選手も多数いた。
 下位は玄人好みする顔ぶれと思う。二遊間の内野手補強が課題とされた中、6位で指名した渡辺佳明内野手(明大)は守備が堅実だし、一生懸命なプレーがいい。7位の小郷裕哉外野手(立正大)も走攻守の三拍子そろった選手で、打球の力強さが目を引く。4位弓削隼人(SUBARU)、5位佐藤智輝(山形中央高)、8位鈴木翔天(富士大)の左腕3投手を指名した。塩見、辛島、高梨、松井らに続く手駒が乏しかった中で、競争を活性化させる存在が出てきてほしい。


2018年10月28日日曜日


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