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酒造りにIoT活用 タンクの状態を遠隔地でも確認 技術の伝承図る

タンクに取り付けたカメラや温度センサーがもろみの状態を常に監視する。奥は岩崎代表

 宮城県大崎市の寒梅酒造は29日、あらゆるモノがインターネットでつながる「IoT」を酒造りに活用する実証実験を始めた。酒造タンクにセンサーやカメラを取り付け、もろみの温度や状態を常時、遠隔地でも確認できるようにする。品質の向上や作業の効率化、技術の伝承に役立てるのが狙い。
 これまで、もろみの温度は製造担当者が1日2回、温度計を差し入れてノートに記録していた。今回、タンク内4カ所に設置したセンサーが毎時、自動で計測する。データは無線LANを通じ、クラウドに蓄積される。
 杜氏(とうじ)は米の溶け具合やもろみの泡立ちを見て発酵具合を判断。水を加えたり、かき混ぜたりする作業を指示する。外出先からも、もろみの映像やデータを確認できるようになるので、最適なタイミングで指示が出せるようになるという。
 岩崎健弥代表(34)は「製造担当は自分の他に3人と人手が限られる中、より効率的に、よりおいしい日本酒を造りたい。経験や勘に頼っていた酒造りのノウハウを数値化できれば、次世代にも引き継ぎやすくなるはずだ」と語る。
 実験は来年9月末まで。NTT東日本、パソコン周辺機器「ラトックシステム」(大阪)が共同で行う。


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2018年10月30日火曜日


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