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学生援農、山形で広がる 収穫ボランティアを仙台圏から受け入れ

清野さん(左下)から収穫作業の手ほどきを受ける東北学院大の学生=20日、山形県朝日町

 仙台圏の大学生による山形県内での援農ボランティアが、従来のサクランボから他の果物に広がっている。県や県内農業団体などの要望に応えた。県の担当者は「果樹農家の人手不足は深刻。産地の魅力を伝えつつ、実りある交流につなげたい」と話す。
 東北学院大の1〜4年の13人が20日、1泊2日のツアーで山形県朝日町を訪問。生産者の助言を受けながら、リンゴの収穫や着色管理に励んだ。
 大学の災害ボランティアステーションが参加者を募った。文学部1年の松田進さん(19)=仙台市=は「以前から農業に関心があった。少しでも役立ちたかった」と話した。同じく文学部1年の村上景亮さん(18)=同=は「風土や作業の大変さを知り、朝日町のリンゴが一層おいしく感じられた」と語った。
 受け入れ先となった農家の一人、清野輝文さん(27)は、両親らと約4ヘクタールの農地でリンゴとスモモを栽培する。「家族経営なので大学生ボランティアの存在は将来的にも安心できる。人に教えると自分の勉強にもなる」と歓迎した。
 今回は朝日町が交通手段を用意し、町の農業研修生向け宿泊施設を提供した。11月23、24の両日も1泊2日で実施する。
 リンゴやサクランボといった園芸作物は、収穫時などには短期間に多くの人手を要する。山形県や県内の農業団体などは昨年、県農業労働力確保等対策推進協議会を設立してマンパワーの確保に取り組んできた。
 仙台圏の大学による県内への援農ボランティアはサクランボ農家で既に始まっている。仙台白百合女子大が昨年から取り組んでおり、東北学院大も6月に実施した。
 東北学院大は8月には尾花沢市のスイカ農家の応援を予定していたが、台風の接近で中止になった。協議会事務局の県農業経営・担い手支援課は「距離が比較的近く、学生数も多い仙台圏の大学との関係づくりに力を注ぐ。ラ・フランスや庄内地方の枝豆なども援農対象として検討する」としている。


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2018年10月30日火曜日


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