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原発事故後初の食用米に 福島・大熊の実証田で稲刈り

コンバインで刈り取られる実証田の稲

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県大熊町の大川原地区で29日、稲刈りがあった。除染完了後の出荷制限解除に向け、町が実証栽培した。収穫したコメは放射性物質濃度検査で安全性を確認した上で、原発事故後初の食用としてイベントなどで活用する。
 実証田は約16アールで、うち約半分に栽培したコシヒカリを、生産者がコンバインで刈り取った。残りに植えたもち米「こがねもち」は、イノシシにほとんどを食い荒らされた。
 町は来春の大川原地区の避難指示解除を目指す。稲の試験栽培は2014年度に始め、17年度までは収穫したコメは廃棄。検査結果は国の基準(1キログラム当たり100ベクレル)を全て下回っており、本年度は食用を目指す実証栽培に移行した。
 コメは来年3月、仙台市である復興支援行事などでの配布を検討。町の担当者は「実証栽培を3年続け、栽培マニュアルを確立した上での作付け再開を目指したい」と説明した。


2018年10月30日火曜日


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