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<ハロウィーン>仙台・荒町商店街でイベント 子どもと交流、地域に一体感

仮装した子どもたちに菓子を手渡す庄子さん(右)ら=31日、仙台市若林区荒町の理容店「ビーアークプール」

 仙台市若林区の荒町商店街で、ハロウィーンで来店した地域の小学生らに菓子を配るイベントが10年目を迎えた。犯罪被害に遭いそうになった子どもが遠慮なく店に駆け込めるようにと始めたイベントは10年を経て、地域の一体感を醸成する場にもなっている。

 「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)!」。31日午後、仮装した児童らが理容店「ビーアークプール」を訪れて声を上げると、店員らが菓子入りの袋を手渡した。荒町小3年の其遇(そぐう)さん(9)は「お店の人と触れ合いながら楽しめた」と笑顔で話した。
 イベントは理容店を営む庄子康一さん(45)が発案。子どもが店先などで地域の伝統歌を歌うと菓子をもらえるという、ハロウィーンに似た北海道の町の風習を報道で知ったのがきっかけだ。子どもと大人が日常的に交流し、子どもを狙う犯罪が起こりにくくなったとの説明に感銘を受けた。
 「ハロウィーンを生かし、普段来店しない子も万一の時に駆け込める店でありたい」(庄子さん)と思い立ち、2008年に初めて開くと予想を超える200人が訪問した。毎年、子どもたちは工夫を凝らした装いで訪れ、中学生になっても参加する子がいるという。
 子どもたちとの関わり方にも変化が現れた。店先で会うとあいさつを交わすようになり、遊びの途中で子どもが「お水とあめください」と店を訪れるようになるなど、それまでなかった交流が生まれた。
 今年から荒町商店街の19店が加わったほか、荒町児童館は子どもたちと共に、参加店の従業員の顔写真を載せた「いつでも駆け込めるお店防災マップ」を作成。1店で始めた取り組みが地域一体のイベントに成長した。
 庄子さんは「大人になってもハロウィーンで荒町を思い出し、地域の子どもを見守る役割を担ってほしい」と期待する。


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2018年11月01日木曜日


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