宮城のニュース

宮城・女川で津波防災シンポ「生きた言葉や物語が学びに」

震災後の歩みを報告する佐藤さん(右)と大嶋さん

 11月5日の津波防災の日を前に、東日本大震災など大災害の教訓を生かして防災意識の向上を図る「津波防災シンポジウム」が31日、宮城県女川町の町生涯学習センターであり、震災遺構や臨時災害放送局を活用した震災伝承の在り方を考えた。
 一般社団法人減災・復興支援機構(東京)の木村拓郎理事長(石巻市出身)は、2004年の新潟県中越地震で被災した山古志村(現長岡市)の取り組みを紹介。遺構と語り部、地域産業が連携し、経済効果や交流の場を創出していることを挙げ、「震災遺構は非常に重要で長期保存が望ましい。県全体で維持管理する団体が必要」と話した。
 臨時災害放送局の活動を継承する一般社団法人オナガワエフエムの大嶋智博プロデューサーとパーソナリティーの佐藤敏郎さんは、町民らの言葉を伝え続けてきた経験を報告した。
 大嶋さんは「震災を体験していない人にとって、女川の人の生きた言葉や物語が一番の学びになる」と指摘。佐藤さんは「あの日からのこと、さらにはあの日までのことを伝えるのが震災伝承。復興の進展と風化の進行がイコールになってはいけない」と強調した。
 県と町が主催し、町民ら約200人が参加した。


2018年11月01日木曜日


先頭に戻る